2007/01/30

言語工学研究所の社長ブログ

業界人であれば必ず世話になったことのある必須ツール「シソーラス(類語)検索」。ご存知のとおり、キーワードを入れて「辞書を引く」と、同義語/広義語/狭義語/関連語/反義語の候補を表示してくれるというツールだ。キーワード選定の参考とするのみならず、執筆時、文章内に同じような表現が続いたときなどにも重宝する。



このツールの提供元である株式会社言語工学研究所の社長、国分芳宏氏が昨年11月にブログを開設し、今のところウィークデイは毎日更新を続けている。ブログ名はベタに「言語工学研究所の社長ブログ」だが、ここはぜひ、URL のディレクトリ名に注目してあげてほしい。
http://blog.ruigo.jp/kokublog/

さすがは1980年代半ばに同社を設立し、その道を極めてきた国分氏だけあって、含蓄のあるエントリーが並ぶ。例えば最近ではアクセントに関するこの記事。あるいは、用語同士の意味的な距離について分かりやすく解説したこちらのエントリーなど。

同氏は言語工学研究所の設立以前はワープロソフト「松」の開発者としても知られたという(参考記事)。直接お会いしたことはないのだが、ブログを読んでいて浮かんでくるのは、決してまじめなだけではない、少し自虐気味の笑いのセンスを持つ、お酒が好きな初老の男性の姿だ。何日かに一度アップされる、ほんの数行だけのエントリーをいくつか引用してみよう。
夕方
飲み過ぎないようにと思うのは、飲み始めるまでです。(12/3)
防寒用具
帽子は防寒用具売り場に置いておいて欲しい。(12/11)
新聞記事
「今日会社のことが新聞に出た」といったら、女房が「何か会社で悪いことをしたの」といっていました。(1/17)
なんだか好きだなあ、この空気の感じ。